奨学金って詐欺?なぜ親も先生もちゃんと説明してくれなかったの?

僕も実際に裁判所まで出向いて、毎月5万円の返済が決定になるまでの1ヵ月半はかなりネガティブなことを考えていました。

また実際に「奨学金 返済」とかで調べてみると以下のようなコメントがでてきます。

「奨学金なのに利子や取立てがある」
「ただの借金じゃん?詐欺でしょ!」
「知ってたら借りなかったのに」
「就職できなかったから返済が苦しい」

などなど。

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でも、こういうコメントがあるのが昨今の奨学金事情だと思います。

まぁ、これは半分くらいは自己責任だと思っていますが、17~18歳の子に全ての責任を負わせるのもなかなか酷なことなのかもしれません。

 

 

■日本の奨学金のほとんどは返済の義務がある


 

奨学金と一口に言っても、国内用奨学金と海外用奨学金があります。

ここでは国内用奨学金に絞って話をしますが、奨学金は2種類に分かれています。そして、それについてきちんと教わることはあまりありません。

 

まず大きく分けて「給付型」「貸与型」に分かれます。

「給付型」は卒業後も返さなくてもいい奨学金のことで、欧米などでは政府が直接行うのがこの給付型です。

しかし、日本には政府が行う給付型はありません。

 

給付型は高校や大学、または住んでいる都道府県や市町村からもらえる場合があり、他にも財団法人などの団体が支援してくるというのもあります。

ただ、団体によっては奨学金を受けるための指定大学が決まっていますし、1つの団体からの奨学金はそこまで多くなく1万円とか3万円とかになっています。

複数からもらうことができるので、いくつかの奨学金をもらえたとしたら十分な額になるでしょう。

他にも新聞配達することで奨学金と給与がもらえるという、昔ながらのものもあります。

 

この辺の諸学金周りの情報に関して、詳しく尚且つわかりやすくコミカルに描いている動画があったので、ぜひ参考までに見ておいてください。

「これを当時知っていたらまた色々と変わっていたのにな」って思いますね。

 

 

 

■無利子の奨学金の条件は簡単でも、多くの人が受け取れない理由


 

もう1つが「貸与型」で、こちらは返済の義務があります。

これにも2つあり、「第一種奨学金=無利子」「第二種奨学金=有利子」になっています。

どちらの奨学金もいくつかの条件がありますが、特に大事なのは「学力基準」です。

第一種は「1年生からの申し込み時までの成績の平均値が3.5以上」
第二種は「成績が平均水準以上」

となっています。

 

第一種は少しだけハードルがあるように思えるが、第二種は殆どフリーパスみたいなものです。

だって、「成績が平均水準以上」でしょ。

学年で半分より上だったら借りれるってことですし。

 

この基準は「在籍している学校において」なので、進学校でも底辺校でもあっても「その学校での平均値」が基準になります。

今見ると、この基準ってすごく緩いんだなって思いましたね。当時は全然知らなかったですけど。

公立の進学校だとしても国公立へ目指している学生なら余裕で取れる数値だと思います。

 

僕の行っていた「なんちゃって進学校」だとしても、MARCHや関関同立を目指すレベルなら十分にいける数値でしょう。

僕が高校3年生の夏前の進路面談時で評定平均値3.0とかでした、偏差値で35くらい。

3年間殆ど勉強しなかったので(苦笑)

 

ところがその進路面談後の3ヶ月で、評定平均値は3.5に、偏差値は55くらいになっていました。

どこも行くところがなくガチのF欄大学も危ういレベルから、ぎりぎりMARCHや関関同立に届くレベルまで上がったのです。

つまり、この程度の努力を高校1年生から続けていれば余裕でクリアできる基準値ってことです。

 

 

■進学を考えた時にはもう手遅れになっていた・・


 

ですが、ここが問題なのです。

それは「進学や奨学金について考えるのが、大抵の場合は高校3年生になってから」だということ。

 

初めて自分事として調べたり考える頃には、もう既に手遅れになっている場合があるのです。

それは学生だった僕自身もそうだし、親も同様です。

なぜなら第一種の奨学金の条件が入学からの平均値であることを知っていたなら、もっと子どもに対する言葉の真剣度も増していたと思うからです。

そして僕自身ももうちょっとちゃんと勉強していたと思います。

 

まぁ、学生というか子どもにあれこれ自分で調べろというのは、僕は少し酷な話だと思います。

「こんな風になったのは親のせいだ!」と自分の親を批難するつもりもありませんが。

ただこれだけは覚えておいてほしいのですが、「この国は自分で調べようとしない限りは、有益な情報は入ってこない」のです。

 

これは奨学金に限らず、あらゆる制度活用においてです。

そして、情報弱者はこういうところで大きな損をします。

もちろん、奨学金はその他の金融ローンに比べると利率も非常に小さいですし、借金にしては良心的な部類に入るというのは確かでしょう。

それでも問題はあるのです。

 

 

■学校を選ぶ基準-学生や親からの視点-


 

では、いったい何が問題なのか?

それは「進学率が学校のランクに影響する」ことです。

 

例えば、以下の3つの学校があるとしましょう。

・A高校、進学率10%
→ただし、国公立または早慶などの上位私立のみの進学が許される。それ以外は浪人または就職。

・B高校、進学率65%
→国公立または上位私立15%、MARCHや関関同立20%、MARCHや関関同立以下の中堅私立20%、その他E~F欄私立10%。

・C高校、進学率85%
→MARCHや関関同立5%、MARCHや関関同立以下の中堅私立30%、その他E~F欄私立20%、専門学校30%。

 

あなたの学生時代や仮にあなたの子どもがいたとします。

中学校でもトップの成績なら、迷わずA高校へ進学するでしょう。

 

ところが学年で120番くらいだとしたらどうでしょう?

おそらくB高校へ行こうと思うはずです、自信がなければレベルを落としてC高校にするかも。

でも、きっとA高校は考えないはずです。もし奇跡的に合格しても授業についていけないと思うし、10%の進学組に入れるとは思わないから。

 

そして、これは親も同じように考えるはずです。

とにかく「大学と名のつくところに行かないとエントリーシートも出せない」という現代の就職事情を考えると、どこでもいいので大学に入って「ワンチャンあるで」という状態にしたいと学生である本人も親も思うはず。

そして、多くの人は進学実績の中身を見ずに、進学率の数字で判断するのです。

進学実績の中身で見ればB高校とC高校のどちらへ行った方がいいかは明白ですよね?

 

 

■学校を選んでもらう基準-学校や先生の視点-


 

では、学校側としてはどうでしょう?

東大や京大の合格者が出るガチの進学校がもちろんのこと、自称進学校を含めた多くの進学をウリにしている高校はとにかく卒業生が大学に進学していることが一番重要になります。

だったら、どうすればいいのか?

 

「どこでもいいので大学に行ける可能性のある学生は、何とかして行ってもらわないと困る」のです。

そのためには奨学金だって何だって使わせますし、無知な親や学生は「先生が言うなら・・」と信じてそのまま申し込みます。

それが不幸の始まりです。

 

 

■偏差値の高い大学へ行けないのなら進学を考え直せ?


 

あと、これを言うと実も蓋もない話ですけど「最低でもMARCHや関関同立レベル」の大学に行けないのなら、奨学金を借りて進学する意味はあまりないと思います。

例外としてその地域で昔からの歴史があり、知名度やOBOGのコネクションが強い大学があれば、MARCHや関関同立以下であっても進学する意味はあると思います。

関西圏なら近畿大学とかは、卒業後も関西圏から出ないのであるならばそれなりに通用する大学ではないでしょうか?

 

しかし、そうではないレベルだとしたら「400万も500万も借金作って行く価値が4年後もあるのか?」と考えた方がいいです。

僕が行っていた大学なんかは当時は偏差値も60前後で、関関同立の下のグループに入るかという感じでしたが、今見ると偏差値40以下ですからね。

偏差値や学校の評価は多少なりと浮き沈みはありますが、知名度や就職実績などにある程度の安定性がない大学だと多額の借金作って行っても価値は低くなる気がします。

 

あとは就職を見据えて大学先を選ぶのもアリです。

例えば「行きたい業種や会社の名前+採用実績校」で検索したり、採用ページやリクナビの採用サイトなどで先輩社員について書かれているページがあるのでそこで「出身大学」をチェックすると、「どのレベルの大学が採用されているのか」がわかります。

もちろん、仮に採用実績に東大と書かれていても毎年入っているのではなく、過去に1人でも入っていたら書けるので信ぴょう性が高いわけではないですけど、ひとつの目安になります。

「とにかく何でもいいから大学に行けばいいや」という感じで選ぶとあとで後悔します。

その後の努力と頑張りでは挽回も可能ですが、大学入学というところで出遅れている分だけ頑張りも人の何倍も必要になります。

 

 

■もう奨学金を借りてしまったという人へ、これから借りる人へ


 

やっぱりベストは、奨学金なんか借りずに親が全部払ってくれるのが一番だし、理想でしょう。

でも、こればっかりは運でしかない。

裕福な家庭に生まれた子は奨学金なんか借りなくてもバイトなんかしなくても、十分余裕を持った大学生活を送れる。

しかし、貧乏な家庭に生まれてきた子はなんとか奨学金やバイトで最低ラインまで昇ることができる。

それはどれだけ悲しんだり怒ったりしても変わらない事実なのだから、受け入れて「じゃ、どうするか」と考えた方が建設的だと思います。

 

あと、もう奨学金を借りてしまった人は仕方ないですが、今から借りようとしている人はこれだけは覚えておいてください。

「先生や親の言うことを鵜呑みにせず、自分で調べて、自分で判断する」

調べたことでどうしても親や先生の力を借りないといけないということもありますし、何かしら相談することは必要ですが、最終的な決断は自分ですべきです。

そしてこれは大学進学や奨学金に限った話ではなく、社会に出た後も必ず活きる考え方です。

 

それがなかった僕はこうやって裁判まで起こされて、せっせこと返済しているわけですから。

まぁ、自業自得ですけど(苦笑)

 

 

■追伸


 

来春から大学へ奨学金を使って通う予定の学生さん

今、就職活動を直前に控えている特に偏差値の低い大学に行っている3年生

大学4年生で就職活動も終わって、社会人になったら奨学金の返済が待っているという人。

新卒3年目で仕事にも慣れてきて、周りを見る余裕ができてきて、奨学金について考えられるようになった人。

何とか就職したもののブラック企業で、このままだと体を壊してしまったら奨学金の返済も滞ってしまうと考えている人。

 

こんな風に「奨学金の返済」について考える時期に来ている人や考えないといけない人に見てもらいたい動画があります。

これを見て何かを感じることができる人であれば、おそらく奨学金の返済について苦しい現実がやってきたとしても乗り越えることができるんじゃないかと思います。

 

 

 

■メイン記事一覧


 

→ こんな不幸が重なるのか・・、残ったのは奨学金という借金だけ
→ 突然の母親からの電話、そして裁判所から来た手紙
→ 恐る恐る向かった簡易裁判所での出来事
→ 初めての高等裁判所、初めての法廷

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→ 殆どの大学はもはや学生のためのものではなくなった
→ MARCHや関関同立以下なら奨学金で大学へ行く価値はない!

→ 借りてしまったものの奨学金を返せるか不安?なら、これをやってみて!
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“奨学金って詐欺?なぜ親も先生もちゃんと説明してくれなかったの?” への2件のフィードバック

  1. くす より:

    『奨学金だって何だって使わせる。』という、スタンスで高校側が奨学金を借りさせるとは、ひどいですね。。。

    私は愛知の公立高校に行っていました。
    私の時代(現在30歳)は進学の際には奨学金の説明会を開いてくれていましたよ。
    場合によって、利子や取立てがあること、ただの借金であることを説明してもらいました。
    (大学在学中に奨学金を借りたい場合も説明会があったようです)

    借金を簡単にさせるなんて、高校を訴えたくなりますね。

    私は三流私大の理工学部に行きましたが(中退)、様々な人生のステージで大学卒業の資格があればなぁと思うことが多々あります。
    中退でも運良く就職できた側としては、大学卒業資格&経験を500万程度で購入するのは、決して高い買い物とは思わないです。

    • R.N より:

      くすさん、コメントありがとうございます。

      ほぼほぼ同じ年代だと思うのですが、
      奨学金に関しては説明会などに出た記憶が
      正直ありません・・。

      今度、母親に一度聞いてみます(苦笑)

      >様々な人生のステージで大学卒業の
      >資格があればなぁと思うことが多々あります。

      これは僕も色々な場面で思うことがありますね。

      >中退でも運良く就職できた側としては、
      >大学卒業資格&経験を500万程度で購入するのは、
      >決して高い買い物とは思わないです。

      僕も変なところがドライだったのか、
      「大卒の資格を取りに行くため」という理由で進学していますし、
      そのための400万円だと考えていました。

      結果的には中退というか除籍なので、
      全くのムダになったわけですが、
      一応は大学に行ったという経験自体は
      全く行かないよりは良かったなと思っています。

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