仕事を辞めたいと思う最大の理由は「職場の人間関係」と言われています。
逆に職場の人間関係がよければ、多少仕事がきつくても、長時間労働になったとしても、案外長く続けていけるものです。
よほど毎日の仕事が自尊心を傷つけるようなものでない限りは「仕事自体が嫌」というよりは、「職場の人が嫌」ということで「仕事を辞めたい」と思う人の方が多いはずです。
ということで、今回は職場の人間関係に悩んだ時にどうしたらいいかについてや、会社の人間関係に悩まない人たちがどういうことをやっているかについて、お話していきましょう。
会社の中にポジションはあるか?
会社の中で「存在意義(アイデンティティ)」を感じている人は、人間関係に悩むことは少ないです。
例えば「○○はあの人だよね」とか「○○ならあの人に任せておけば大丈夫」と、周りからの信頼が厚い人は自分の個性を発揮したり、融通が利いて色々と動きやすく仕事をしています。
逆にアルバイトのように「誰でもできる」や「替えが利く」みたいな場合だと、よほど役割意識を与えないと存在意義を失い、モチベーションが低下していきます。
そして、イキイキと働く人と自分を比較して落ち込み、「もう職場に行きたくない」と感じ始めます。
会社の外にポジションを作ろう
もし会社で存在意義を見出せる仕事に就けていないとするなら、できる範囲から周りの人の役に立ち、存在意義を作っていくようにしましょう。
「気づかいできる人だけが知っている、人間関係を円満にするコツ」でも書きましたが、相手にとって必要なことを先読みして行動することで、相手からの信頼感が貯まっていき、人間関係が円滑になっていきます。
それも難しいとなれば、「会社以外の場所に存在意義を作る」ようにするといいでしょう。
人間関係のメインが会社や職場にしかないからそんなことに悩むのであって、例えば会社外の人が集まるフットサルチームに入っているとか、ツイッターやインスタグラムでアカウントを作るとか、今の時代いくらでも会社の外側で人間関係を作ることは可能です。
他にも趣味やプライベートなどを重視して、仕事は仕事と割り切るという方法もあります。
人間関係はどこでも一緒
会社の人間関係だからといっても、やはり人間ですから「親しい人には甘くなってしまう」というものです。
人間関係が悪い会社というのは、お互いが他の人のことをほとんど知りません。
友達同士ならちょっとしたミスがあっても「なにやってんのー。もう次からちゃんとしてよね」と言うだけですが、他人レベルの関係性ならいつも以上に厳しく言ってしまうし、言われた方も必要以上に厳しく受け取ってしまいます。
ですので、もしあなたが周りの人とあまり話さないタイプなら、まずはコミュニケーションを取ることから始めましょう。
逆に「私語は厳禁」など従業員同士でのコミュニケーションを厳しく制限するような会社の場合は、早急に転職することを考えた方がいいでしょう。
コミュニケーション能力は「スキル」と考える
コミュニケーション能力は「スキル」であるにも関わらず、多くの人はそれを学ばずに生きてきました。
そのためコミュニケーションスキルがある人とない人では、やはり人間関係の構築や維持の難易度が変わってきますし、それが「仕事が辛い」というような生き辛さにも繋がっていきます。
ですので、もし職場の人間関係に悩んでいるのなら「自分のコミュニケーションスキルに問題はないか」と考えて、問題があるなら改善していく努力をしていきましょう。
あと、これは覚えておいてほしいのですが、「自分のコミュニケーション能力の不足が問題」と考えることが大事ですが、それと同じように「相手のコミュニケーション能力がそもそも低い」と考えることも大切です。
これは「他人のせいにしろ」と言っているのではなく、「何でもかんでも自分の責任だと思って、自分を責めない」ようにするためです。
このバランスが非常に重要で、あなたがコミュニケーション能力を高めれば「この人はコミュニケーション能力が低いから仕方ないよね」と、子どもを相手にするような広い心で接することができますよ。
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