面接をした時、志望動機やこれまでの経験、会社に入ってやりたいことなどを話した後に、確実に聞かれる質問があります。
それが「あなたの長所と短所は何ですか?」という質問です。
抽象的な答えになりがちな質問なので「これを聞いて何がわかるのか?」と個人的には思うのですが、逆にきちんと明確に答えることができれば、ありきたりな答えを聞いている面接官からすれば「おおっ!この人はちょっと違うかも」と思わせることのできる質問です。
ですので、今回は面接の時に聞かれる鉄板の質問である「長所と短所は?」について、改善のヒントになるお話をしていこうと思います。
長所を言う時のポイント
長所は良い点なのでストレートに答えましょう。
「あくまでも主観である」という点を利用して、かなりプラス面を強調するといいですよ。
その上で「これは僕が考えている妄想の話ではありません」と伝えるためにも、第三者のエピソードも盛り込みましょう。
例えば、「人から好かれる性格だ」「周りの人がなぜか良くしてくれる得な性格だ」ということを長所として伝えたいのなら、「前職では上司や先輩が気軽に飲みに誘ってくれた」とか「パートやアルバイトさんからも食事に誘ってもらえた」なんていう話を入れるといいですね。
このように間接的に「コミュニケーション能力がある」「人とうまく接することができる」と伝えると好印象になります。
この話は「人付き合いができる」ことを長所として考えている人向けの話なので、人付き合いは普通程度でそういったエピソードがない場合は、別の自分の長所とそれに合うエピソードを考えるようにしましょう。
短所を言う時のポイント
短所は悪い点と捉えられがちなので、ストレートに話すのは控える方がいいですね。
むしろ、「短所は短所ですけど、それは仕方ないじゃないですか。でも、それを踏まえてこういう風に改善してきました」というように、漫画などである「ピンチを乗り越えて、チャンスを得た(勝利した)」という展開のエピソードにしていきます。
例えば、あなたが人見知りだとしたら「人見知りなところはありますし、今もまだそれがなくなったとは言いません。しかし、人見知りだからといって殻に閉じこもって自分ひとりで仕事をするはよくないと思い、勇気を出して他の人にサポートを頼んだら意外と快く引き受けてくれました。そこから何か変わったのか、少しずつ人見知りでも自分から話しかけるようになり、今ではお客さんからも気軽に話しかけられるようになりました」みたいにするといいかもしれません。
デキる面接官は「過去に何をやってきたか」を重視しますので、過去から現在の変化を通して得たことや変わったことをアピールするといいでしょう。
普通の面接官は「未来に向けて改善する意欲があるか」を見ているので、今ある短所も将来的には改善していきたいと前向きな意見や意欲を見せておけば意外と何とかなったりします。
長所も短所も使い分ければ武器になる
どんな人間も長所と短所は持っています。
そしてそれは「表裏一体」です。
ある性格があって、Aという場面では長所になっても、Bという場面では短所になります。
そういうものです。
ですので、長所の長所と短所、短所の長所と短所(※ややこしいかもしれませんが)を、きちんと区別して、それを状況に応じてだすことで長所も短所もどちらもあなたの武器となります。
結局のところ面接官は「この人は自社の業務内容にフィットするか?」を見ているわけですし、それに合うようにうまく振り分けて行けば、そこまで長所とか短所で悩むことはなくなると思いますよ。
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