「就職や転職の面接で使える、長所と短所の伝え方」でも話しましたが、面接での質問はただそのまま答えればいいというわけではありません。
ある種の駆け引きというか、事前の傾向と対策を立てて挑む必要があります。
そして、面接も終盤になってきた時、お決まりのあの質問が面接官からやってきます。
それが「○○さんから何かご質問はありますか?」という逆質問です。
もちろん面接時でこちらから質問できる数少ない場であるので、質問があれば聞くのは大前提ですし、ここでさらなる自己アピールをする機会にもなります。
しかし、「具体的に何を質問していいかわからない」という悩みを抱えている人も多くいます。
ですので、今回はこの面接時における逆質問への対処法をいくつか紹介していきましょう。
ミスマッチを減らすための質問を!
基本的にはこの逆質問は「最終アピールの場」と考えた方がいいです。
ですので、「福利厚生は充実していますか?」みたいな質問がNGになるのです。
かなり面倒くさいと思いますが言葉通りに受け取ってはいけない、やっかいな質問なのです、実は。
だからといって企業をヨイショする質問をしてもミスマッチを起こすだけなので、やっておくといいのは「自分と企業がマッチしているかを確認する質問」です。
そして、これは企業側も気になっている部分です。
ですので、例えばあなたに希望する仕事や部署があったとしたら「○○という部署で働く方々は普段どんな雰囲気で話していますか?」という風な質問です。
仮にあなたがどちらかというと人見知りでコミュ障だったとして、○○という部署が「仕事終わりに毎日のように飲みに行って、親睦を深めていますね」という答えが返ってきたら、もし仮に入社してもそういった環境がストレスや心的負担になるかもしれません。
逆に「そうですね、必要なやり取りはするけれど、みんな黙々と仕事をして、プライベートを重視しているという感じですね」というものであれば、あなたに合った環境の可能性が高そうです。
自己アピールも忘れずに!
もうひとつは「将来のキャリアを考えていることをアピールする」のもいいでしょう。
例えば、「具体的にどういう仕事内容をして、どういう人が活躍しているのか」を聞くのもアリですね。
そして、その答えを聞いて「職務経歴書に書いていますが、私には○○という得意な分野があり、ここでは○○を活かせると考えています。例えば~」と最後にもう1度アピールしておくの方法としてあります。
面接の場は「採用するかどうか」を決める場ですが、「もう採用された前提で話す」ことで相手にプラスの印象を最後に残した状態で面接を終えることもできます。
あと、人間には「心に響くワードの3タイプ」があるので、この3つを入れ込んでおくといいですよ。
・実績
・メリット
・仲間
それはどんな小さいものでも構いませんし、将来的に得ることができそうなものでも構いません。
例えば「私は前職で○○という経験があり(=実績)、この実績は御社でも活かすことができます(=メリット)。また、これは独りの力でできたことではなく、チームワークがあったからこそできたもの(=仲間)だと考えています」みたいな文を事前に用意しておけば、面接官がどのタイプであっても相手に何かが刺さる可能性が増します。
職場環境や労働環境を知りたい時は?
「自己アピールではなく、労働環境や職場環境を聞きたいんだ」という人は、直接的に聞くのではなく間接的に聞くといいでしょう。
そして、あくまでも「参考に」「お伺いを立てる」「それで決めるわけではない」という雰囲気や姿勢で聞きましょう。
例えば「転勤はあるのでしょうか?あるとしたらどれくらいの頻度やエリアなのか、お聞かせください」とか。
これで2~3年に一度転勤があるとか、地方が多いとか、そういうのが見えてきます。
他にも「従業員同士の懇親を深めるために何かやっていることはありますか?」と聞いてみて、「休日に研修をしている」「春にハイキング、秋に運動会」なんて返答があれば、そこはやめた方がいいかもしれません。
選ばれる側であり、選ぶ側でもある
面接は採用してもらう側が弱い立場だと思うかもしれませんが、こちら側も企業を見極める重要な場です。
そして、逆質問はその最後の決定を決める格好の場なのでドンドンと活用して、自分に合う企業を見つけるという目的で取り組んでください。
そうすれば「就職や転職がうまくいった」と思える、素晴らしい結果をてにすることができるでしょう。
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