就職や転職をする際、やはり大きなウエイトを占めるのが「志望動機」です。
面接の時も必ず聞かれることなので、ここはできるだけ時間を作って、練りに練ったものを用意しておきたいですね。
そして、しっかりと自分を見つめなおし、「なぜ今の仕事を辞めて、転職したいのか」「なぜその企業に入りたいと思ったのか」を理解しておくことが重要です。
「あなたが転職を決意する4つの理由」でも紹介したように、転職しようと考える理由は実はそこまで多くはないのですが、それを理解しつつ、きちんと表現していくことが、転職を成功させる鍵となるでしょう。
そこで今回は転職時の志望動機の書き方について、いくつかヒントを載せておきますので、ぜひ今後の参考にしてください。
志望企業に惹かれた点を具体的に明示する
転職だけでなく就職活動の時も同じで、応募先の企業の魅力を盛り込み、「こういう点に興味関心を抱いた」ということを伝えるようにしましょう。
その上で、志望動機をより具体的に、より明確に、より明確に提示することで、好印象を与えることができます。
これを恋愛の告白に例えると「あなたのことが好きです」よりは、「あなたが○○をやっていた時の××の姿勢に心惹かれた」と言った方が、相手からしたらどこに好意を持ったのかが明確に伝わります。
具体的な事業内容や社会活動、前職と絡めることができるエピソードがあればそれも添えて、高い関心と興味を持って、熱意をアピールするといいでしょう。
自分が何者か、何ができるかを、説明する
恋愛の告白で言うなら「相手のことが好きです」と言っても、それでうまくいくとは限りません。
昔から何かしらの付き合いがあったり、ある期間ずっと一緒に居たとかであればまた違ってくるでしょうけれど、初対面の人から好意を向けられても「うーん、ごめんなさい」となるのが普通です。
つまり、「自分が何者なのか、どういう人間で、付き合うとどんなメリットがあるか」をきちんと説明することで、マッチングする可能性が高まります。
そして、できることなら相手がやっていることと自分がやってきたこと、この2つがリンクして、より良い未来が描けるということを伝えることができれば、成功率はより高まると思います。
これは転職も同じで、今なら転職サイトなどで簡単に過去の経験や経歴をWEB履歴書や職務経歴書に載せることができますが、やはり面接時は初対面と考えていい状態です。
だからこそ、きちんと「自分のキャリアは御社にメリットがある」と伝えるといいでしょう。
もし全くの未経験の職種や業種の場合は、どうしてそれを選んだのかを説明するように心がけるといいですよ。
「好きだから」「やってみたかったから」ではなく、もう少し興味を持った理由や経緯を話すとその熱意が伝わりやすくなります。
パワーバランスは企業の方が強い
就職活動や転職において、どちらも選ぶ側であり選ばれる側であるのは事実です。
しかしながら、パワーバランスで言うと選ぶ側になりやすい企業の方がやはり強くなってしまいます。
よほど優秀な人材で、業界でも話題になっているような大きなプロダクツやサービスを作ったような人なら選ぶ側に回れますが、普通の人は基本的に選ばれる側です。
ですので、あなたにも色々と条件があったり、譲れないものもあると思いますが、応募先の企業があなたを採用した時にメリットを感じるかというのを全面に出していきたいです。
もちろん「何もかも捨てて、奴隷になれ」と言っているわけではありません。
あなたのメリットと企業のメリット、そのちょうどいいラインを狙っていきましょうということです。
転職は退職理由をマイナスポイントにさせない
転職の場合はどうしても「前の仕事を辞めた」という現実があります。
色々な理由があっての退職であり、転職なわけですが、どうしても人によっては「途中で仕事を投げ出した半端者」と捉える人もいます。
個人的には「古い考え方だな」と思いますが、そういう人がいるのも事実です。
ですので、「どうせ採用してもまた辞めるんじゃないか」と思われないためにも、前向きな退職理由や志望動機にするのを心がけましょう。
多少の話を盛っても構いません。
「面接で転職理由を聞かれた時の対処法」でこの部分については書いているので、こちらも参考にしてください。
面接官にあなたの未来を描かせよう
過去にどういうことをやってきたことをアピールするとともに、未来にどういうことができるかもアピールしましょう。
結局のところ、人が人を判断するなんてことはかなり高度なスキルであり、いくら人事採用を長年やっているとは言っても、あなたの資質や相性を面接だけで判断することは不可能です。
「これは素晴らしい人材だ!」と思っても職場環境や上司との相性が悪くてすぐ辞めてしまったり、「とりあえず数合わせで取っておこう」と採用した人が部署のエースになるなんてこともあります。
最終的には働いてみないとどうなるかはわかりません。
ですので、面接官には「私が会社で働いたらこういうメリットがある」という点を、正確に伝わるように、どうやってアピールするかだけを考えて、自分の経験や能力をしっかりとアピールしていきましょう。
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