この記事は、新入社員として新しい生活が始まった新卒のあなた、20代も半ばになり「このままこの仕事を続けてもいいのだろうか?」と不安になったあなた。
そんな不安と期待が入り混じる20代のあなたに、30代の僕が贈る小さなアドバイスです。
未来から現在を見た時「色々な経験をした」「あの経験が今に活きた」「あれを経験していて良かった」と思うことも多いですが、その反面「あんなことはもう二度としたくない」「あれは時間の無駄だった」「もっと早くに決断しておけば」というものをたくさんあります。
ですので、今回はあなたと同じように悩み苦しみ、不安や期待を毎日感じながら、どうにかして生きてきた僕があなたに伝えることができるメッセージですので、頭の片隅に置いてもらえればと思います。
1:会社以外の人間関係を作れ
多くの人が今の仕事を辞めれないのは収入の面はもちろんだけど、人間関係がリセットされ、所属する場所がなくなることに、大きな不安と苦痛を感じるからです。
多くの人が失業してしばらくすると「社会から隔離されて独りぼっちになった気分になる」らしいです、僕からすると考えられない話ですけど。
そういった不安や恐怖から辞めたいけれど辞めれないという人もいます。別の言い方をすると、「この恋人と別れたいけれどもし別れたら次の相手が見つかるかわからない」と思っている状態です。
ですので、人間関係を会社以外でも作って趣味でも何でもいいからコミュニティに参加しておくことで、よりフラットに「辞めるか、残るか」を考えることができます。
僕はそのしがらみに縛られて、2年くらい結論を先延ばしにしましたが、その2年は今思うともったいなかったなと考えています。
2:「辛さポイント」を設定し、満額になったら辞める
仕事をしていると辛いことや嫌なこともたくさんあります。
その中でも耐えられる辛さや痛みと、耐え難い辛さや痛みがあるはずです。
この耐え難い辛さや痛みを1ポイントとして、例えば「10ポイント貯まったら辞める」と決めておきましょう。
きちんと自分の中で「大丈夫な範囲と大丈夫じゃない範囲に線を引く」ことで、メンタルをやられてうつ病などになるのをできるだけ回避することができますし、心が死ぬなんてことも防げます。
3:「ここで通用しないならどこ行っても通用しない」はウソ
これは真っ赤なウソです。
なぜかと言うとそれを言った張本人が「ここ以外知らない」か、「知っていても1社程度」なのですから。
今まで女性経験が1人しかいない男に「こうしないと女は喜ばない」とか偉そうに言われても、「それってその人だけじゃないの?」って普通は思ってしまいますが、どうも仕事になると当たり前のことが当たり前に考えられなくなります。
僕の場合は他の選択を選んだことで、以前よりも良い結果を手にしているので、自分に合ったものを探すというのは人生をより良く生きるための義務とも言えるでしょう。
4:辞めたいと言ったら「逃げるのか?」と言われても無視
これも先ほどの話と一緒で、「逃げるが勝ち」という言葉そのものです。
別の言い方をすると「戦略的撤退」です。
ワンピースで悪魔の実の能力者は泳げなくなるので、海での戦いはリスクがあります。
ですので、自分が有利になるためにはどれだけ相手に「逃げるのか?」と言われても、陸地まで戻る必要があります。
これは自分が勝つために最善の策を取っているのであり、逃げているのではありません。
あなたが仕事を辞めたり転職しようとするのも、自分という人生で勝つための最善の策だということを、今一度頭に入れておいてください。
5:うつ病になったらゆっくり休む、そのための制度もある
まだまだ「うつ病は甘えだ」という人は多いですが、長期的なストレスにより脳に深刻なダメージを与えるものなので、誰になんと言われようがさっさと診察を受けて、診断書をもらってください。
そして、それを手にすぐ傷病手当の手続きをして、退職するのをオススメします。
うつ病になってしばらく休職し、ある程度治ってからまた復帰する人も多いですが、発症した原因がその会社や部署であり、なおかつ人間関係が原因なら、よほど人事配置が変わっていない限りは再発する可能性が高いです。
そうなるとある種のやっかい者扱いになりますし、望まれれていない職場にいくこと自体がストレスになるので、それなら傷病手当をもらいつつ回復に努め、良くなってきたら転職する方がいいと個人的には考えています。
6:労働管理は自分で控えを取っておく
タイムカードなどはできるだけ画像や印刷やコピーしておきましょう。
それが難しいのであれば、毎日の出退勤時間を残しておくことをオススメします。
あと、給与明細もちゃんと保管しておいてください。
残業代の支払いを申し出る時の証拠にもなりますので。
また、できることならサラリーマンも自分で確定申告をしておくこともオススメています。
これは僕が失業後に住民税の減額をした後に来た、住民税の支払い通知の額が前年より多かったという事件がありました。
詳しく調べてみると、辞めるまでの働いた数ヶ月間の収入が前年度と合算して市役所に通知されていたのが原因でした。
そのため本来なら3ヶ月分が課税対象になるはずが15ヶ月が課税対象になっていたため、減額にもならず逆に増えるということになったのです。
そして、事情を説明して正しい額にしてもらうように役所に行ったところ「会社からの申告を元に計算している、違うのなら会社に言って正しい申告をするように連絡してくれ」と言われました。
「そんなアホな」と思いましたが、僕は毎年自分で確定申告をしているのでその用紙を数年分持っていくと、「確定申告しているのでこれで間違いないと思います。会社に連絡しなくても構いません、こちらでできる限りのことはします」という対応になりました。
もし確定申告をしていなければ不当に高い税金を、しかも失業中に払うことになったと思います。
7:失業保険を貰っていることを恥ずかしいと思わない
ハローワークに行ったことがある人ならわかりますが、暗い雰囲気で、ネガティブなオーラが出ています。
やはり「仕事がない」「社会から離れている」「働いていないのにお金をもらって」という気持ちがあるのでしょうか。
しかしながら、どんな人であっても色々な出来事で突発的に仕事を失うということはありますし、自分ではどうしようもないことも多々あります。
そして、失業保険を貰っているということは「働く意思はある」から貰えるものです。
気にすることはありません。
8:職業訓練を受けながらゆっくりと転職してもいい
失業保険期間中に仕事が見つからなければ、職業訓練を受けて失業保険を伸ばすこともできます。
働いている時にはできなかった資格やスキルの勉強もできますし、職場斡旋もしてくれます。
また、通うスクールによっては新しい出会いもあります。
僕もプログラミングのスクールで出会った人と年に1回は集まって飲んだりしていますから、そういう新しい仲間との出会いもあるので、人脈が広がるなんてことも期待できるでしょう。
9:働いている時から副業をして、給料以外の収入を持て
働いている間に月に数万円でもいいので副業で稼げるようにしておくと、辞めた時の心の負荷が軽減できます。
失業保険をもらっていたり、貯金があったとしても、やはり失業中はお金の不安が付きまといます。
とくに貯金を切り崩していく生活をしていると、ドンドンとお金が減っていき、焦りと不安が強まっていきます。
副業で月に数万円稼げるなら貯金が減っていくのも防げたり、スピードも遅くできますし、転職活動をする時でも活動費を捻出しなくてもよくなります。
それは心の余裕に繋がるので、転職の時に焦って「もうここでもいいや」と妥協して決めてしまうことを防げます。
10:世間体なんか気にしない、自分の人生なのだから
どんなことがあろうと自分の人生ですから、他人のとやかく言われる筋合いはありません。
例えばチーターはスピードは動物界でもトップですが、スタミナがありません。
逆にウマはスピードはそこそこですが、競馬などを見てもわかるように中距離を全力で走れるくらいのスタミナはあります。
競馬の世界にチーターがいて、いつも序盤でスタミナ切れをしてしまい、「俺ってこれに向いてないのかな?」って悩んだとしても、「そりゃそうだろ」としか思いませんよね?
逆に短距離走で勝負したらチーターが勝つ可能性は高いです。
自分にあった勝負の場、自分が活躍する場を探すことは何も悪くはないですし、自分に合わない場があれば新しい環境を探すことは当然のことだと僕は考えています。
ですので、転職しようと思った時に信頼できる人に相談するのはいいですが、最後の決断は自分がしましょう。
それが一番、後悔が少なくなる方法です。
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