本来なら会社というところはそこにいる人と力を合わせて、仕事を成し遂げる場です。
しかし、人間が複数人集まればどうしても仕事とは関係のないところで、嫉妬や嫌悪などの感情によってトラブルやイザコザが起こってしまいます。
自分自身は何もしていなくても相手が勝手に敵意を持って、執拗な嫌がらせなどをしてくることもあり、自分の力だけではどうしようもなくなるというケースもあります。
そして、それがエスカレートしていけば「職場の嫌がらせで仕事を辞めることになる」など、不本意な退職をせざるえないこともあります。
そこで今回は職場の嫌がらせに対してどのような対策や対処をすればいいかについて、お話していきましょう。
嫌がらせの証拠を取っておく【難易度★☆☆】
嫌がらせを受けた場合は証拠を残すことを第一に考えましょう。
どこでどんなことを言われるかわからないので、ボイスレコーダーを1日中ポケットに入れておくなどの対策がオススメです。
あとは箇条書きでもいいので、パワハラやセクハラに感じた言葉をメモしておきましょう。
異動や転勤を申し出る【難易度★★☆】
それなりの規模の会社なら、異動願いを出すというのもありです。
例えば2年ごとに転勤があるとしたなら、それを1年にしてもらうなどの提案をすることは可能です。
それが難しいとなれば「退職」も切り札として持っておきましょう。
長く勤めている会社なら、上司と合わないや嫌がらせで社員が辞めるというのは非常にもったいないと感じるものです。
社員を育てていくために何年も時間とお金をかけているわけですから、それを捨ててまた新しく取った社員を育てるというのはやはり会社としても避けたいものです。
ですので、良い会社であればできるだけ本人の希望に沿った転勤や異動を提案してくれると思います。
誰かに相談する【難易度★★☆】
上司や同僚に相談するのもひとつの方法です。
ただし、信頼できる関係性があり、なおかつ味方だということが明らかな場合に限ります。
また相談する時は、最初は軽い感じの相談をして、そこでもっと深く話していいかを確認した方がいいですし、ちゃんと口止めをしておきましょう。
もし相談した人と嫌がらせをしている人が仲が良かったりすると、何気ない会話からポロっとあなたの相談内容が相手に漏れてしまう可能性もあります。
ですので、相談する時は慎重に事を進めていくことをオススメします。
徹底抗戦する【難易度★★★】
「断固たる決意を持って、相手の嫌がらせに屈しない」という方法があります。
これは強い精神力と負けない心が必要なので、誰にでもオススメすることではありませんが、嫌がらせに屈することなく全員に勝った場合、職場で一目置かれる存在になったり、手のひらを返したかのように友好的な関係を結ぼうとしてきます。
僕が聞いた話がひとつあるのですが、Aさんという女性がいました。
転職して初めて職場に行ったその日に「いつ辞めるの?」と言われ、それが毎日続くという地獄みたいな日々を過ごしていました。
それでも屈することなく毎日出社し、あえて自分から挨拶したり話しかけるなどしていき、いつしか周りの態度も友好的になっていったそうです。
そして、その後に転職してきた人が同じことをされて「嫌がらせを受けています」と上司に報告して問題になった時、上司が全員に状況確認のため話を聞きにいくとAさんは「私もずっと嫌がらせをされていました」と告白。
この頃にはAさんも発言権があったため、「Aさんにそんなことしていたなんて?」ということで嫌がらせをしていた人は自己都合での退職を勧められました。
このように断固たる決意と強い意志で取り組みことで、状況をひっくりかえすこともできますが、万人にはオススメできません。
嫌がらせは自然に終わるなんてことはない
「嫌がらせはそのうち止まるだろう」という思いは幻想です、酷くなることはあっても止まることは基本的にないと考えた方がいいでしょう。
そして、その状況に何もせず、じっと我慢しているだけだと、その間にあなたのメンタルはゴリゴリと削られていき、何もしていないあなたが休職や退職することになります。
「嫌がらせされています」「パワハラが酷いです」と言うことは勇気のいることです。
もしかしたら自分の社内の立場が悪くなる可能性もあるかもしれません。
ですので、まずは信頼できる人に相談し、全体のメリット・デメリットを考えた上で上司や会社に相談するか、転職するかを考えるといいですよ。
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