会社を辞めたいと思っていてもいざ実際に辞めようとした時、どういう風に伝えたらいいかわからないと迷う人もいます。
誰だって辞めるにしても波風立たせず、後を濁さず、穏便に円満に辞めたいと思うものです。
また、うまく辞めれないと「後任が見つかるまで居てくれ」とか「引継ぎが完了して、後任がひとりでもやれるようにならないと辞めさせない」など無茶苦茶な要求を突きつけられ、しぶしぶ働くということもあります。
そこで今回は上手に会社を辞めるために使える理由をいくつか紹介しますので、使える場面がきたらぜひ使ってください。
「やりたい夢がある、諦めきれない」を全面に出す
「夢がある」と伝えると同時に、それが「会社ではできない」ということを伝えるといいでしょう。
仲が良く、今まで親身に付き合ってくれた上司や先輩ほど、辞めるとなれば「どういったところが不満なのか?」「こっちで何か改善できないか?」と聞いてくることがあります。
しかし、あなたが会社を辞めたいと思ったのは何か単独の理由ではないはずです。
仮のその理由を説明したとしても、例えば会社の風土や暗黙ルール、会社のやり方や方向性など上司が個人で解決できないものであれば、上司にも辛い思いをさせてしまいます。
また「こっちでできるだけ希望に沿うようにするから」という言葉に流されてしまって、元に戻ってしまっても仕方がないので、「今の会社ではできないことをするため」と言うのがいいでしょう。
特に「役者」「芸術家」「音楽家」「ユーチューバー」などであれば、「この会社にいてもできるのでは?」という返しを封じることができます。
多少のウソは仕方ありませんが、こういった理由であれば相手は止めようにも止めれません。
これが逆に同じ業種の違う会社とかであれば、色々な方法で引き止めることも考えれますが、さすがに役者やユーチューバーだと、相手からしても斜め上の理由なので止めようがありません。
家族や経済的理由で押し切る
「役者とかユーチューバーと言うのは辞めた後も色々と支障があるし、同業他社に行った場合だとそれは角が立つ」と思うのであれば、「家族や経済的な理由」を全面に出すようにしましょう。
いわゆる「一身上の都合」というものになりますが、例えば「親が介護施設に入ったので、毎月5万円は今よりも給料が高くないとやっていけない」と言ったところで、会社や上司が工面してくれるわけではありません。
だとすれば、自分で何とかしないといけないわけですから、そこに対して会社や上司が介入できないので、押し切ってもいいと個人的には考えています。
親の事業を継ぐなど代案が出しにくい理由にする
これはあなた自身や夫婦のどちらかの実家が何か事業をしている場合に限りますが、「親もいい年なので後を継ぐことにした」となれば、よほどのことがない限り引止められることはありません。
サラリーマン社長ならまた違うかもしれませんが、家族経営の企業だったり創業者であれば「手伝ってやれ」と後押ししてくれることもあるでしょう。
より上にいる決定権のある人を納得させるなら、こちらの理由の方が有効かもしれません。
退職代行を使い、第三者に伝えてもらう
どうしても自分でうまく伝えることができないのなら「退職代行」に依頼するという方法もあります。
退職したいという意思を電話で伝え、本人に連絡を取らないように念を押したり、退職に必要な書類や手続きもやってくれるので、依頼すれば後は退職になるまで待つだけでOKです。
費用も10万円以下からできるので、「自分で言うと最後は押しに負けてしまう」「パワハラが酷く、退職届も受け取ってくれない」など様々な理由に対応してくれるので、最後の手段として「退職代行」というのがあるのを覚えて置いてください。
会社を辞める理由なんて何でもいい
もし会社に対して怒りや憎しみの感情がなければ、ある程度は先に伝えておいた方がいいでしょう。
心の準備や辞めた後の人員配置や人員確保の期間を残しておく方が、会社としても負荷が少ないです。
ですので、よほど切羽詰った状態でなければ「年度末で辞めます」などきっちりと期限を伝え、あなたが辞めた後の準備ができるような期間をきちんと作ってあげると、辞めるまでの間は上司や同僚の負荷もかなり少なくなります。
もちろん、「もう我慢できない!」というのであれば「来月で辞めます」と言ってもいいと思います。
別にあなたがいなくても会社は回りますし、上司や同僚の人生は今と変わることなく進んでいくでしょう。
周りのことを考えるのもいいですが、気にしすぎはよくありません。
それよりも一番に考えるのは「自分がどうなりたいか」であり、自分の人生です。
そこだけは忘れないようにしましょう。
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