「心が折れてしまった」「もうダメだと諦めた」・・なんて経験あるかもしれません。
そういった挫折を経験することで人はさらに強くなれると思いますが、やはりその耐久力は人それぞれ違います。
ちょっとしたことで心が折れてしまって精神的に病んでしまう人もいれば、パワハラ全開のような環境にいても屈することなく耐え抜くという心の折れない人もいます。
では、どういう違いでこのような差ができるのでしょうか?
実は心が折れやすい人の特徴がありますので、それを参考にして自分自身がどちらのタイプなのかを判断するといいと思います。
完璧主義者は要注意
心が折れやすい人の特徴の1つに「完璧主義」があります。
例えばコンクリートはかなり重いものや強い圧力をかけても耐えますが、限界ラインを超えると砕け散ってしまいます。
これが柔らかい物質であれば圧力を加えても、形状自体を変形させて圧力を分散させますが、硬い物質はそうはいきません。
心や精神も同じで、例えば「強い心」「強固な意志」というものはそれが正常に作用している時は心強いですが、限界を超えてしまうと一気に折れてしまったり、精神を病む原因となります。
特に完璧主義は「こうあらなければいけない」という思いが強く、また時にはそれを人にも要求するため、ストレスを抱えやすくなります。
しかし、何でも自分の思ったように完璧にできるという方が少なく、多くの場合は自分の思ったように事が運ばないことの方が多いです。
完璧主義はその都度、理想の自分と現実の自分との差でストレスを感じてしまうため、どうしても強いストレス(圧力)を与える頻度が高くなり、時間とともに崩壊に近づいていくのです。
もう少し肩の力を抜いて「自分でコントロールできることとできないこと」を分けた方が、精神衛生上も良いと思います。
コントロールできないことに悩まない
先ほど話した「自分でコントロールできることとできないこと」は完璧主義以外にも必要な考え方です。
それはなぜかというと「何でも自分のせいにしてしまう、自罰傾向の人にも有効」だからです。
何か悪いことが起こると「自分のせいでこうなってしまった」と考えてしまう人が一定数いますが、そういう人に言いたいのが「自分でコントロールできることとできないことがある」ということです。
例えば、ものすごく極端な話ですが「台風が来たから電車が遅れた」というのは、どうやっても自分でコントロールすることができません。
もし「台風で電車が遅れて遅刻したことを怒られた、台風を見越して早めに出ないのが悪いと言われた」と悩んだり落ち込んだりすることがあったとしても、それを自分のせいにして自分を責める必要はありません。
自然災害はコントロールできませんし、それ以外のことでもコントロールできないことはたくさんあります。
もし自分がコントロールできないことに対して怒られたとしたら、「だったら、全てをコントロールできるあなたがうまくいくようにコントロールしておけばよかったのでは?」と思うくらいのメンタルでいた方がいいです。
もちろん、口に出して言ってしまうとまた色々な問題が起こるのでオススメはできませんが、胸の中で思っておくのはアリだと思いますよ。
とにかく「自分のコントロールが届く範囲と届かない範囲をきちんと分ける」というのが大事です。
「保険」をうまく活用しよう
「うまくいくだろう」と思ってうまくいかないと、その落差で大きな精神的ダメージを受けます。
もちろん、「うまくいかせる!」という強い意志を持ってやっていくことは大事ですが、天気や自然災害、時流やトレンド、世界経済や世界状況など、ひとりの人間がどうやってもコントロールできない大きな波に飲み込まれてしまうこともあるので、「うまくいくことを前提にしながらも、うまくいかなかった時の別案も考えておく」というのを習慣化しておけば、ダメージを受けにくくしたり、ダメになる前に逃げ出すことができます。
ダメだったことから立ち上がっていくことで得れる経験もありますが、精神的に病んで社会復帰に何年もかかるようになってしまったらロスも大きいので、もし自分が心が折れやすい人間だという自覚があるなら「保険」をきちんと作っておいた方がいいでしょう。
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