就職活動や転職活動をする際にどういった会社にするか、調べるにしてもなかなかデータがなく、最終的には実際に入ってみないとわからないということは多々あります。
特に会社や企業のカラーは社長で決まると言っても過言ではないですが、そういった情報はなかなか外からはわからないものです。
できることなら社長の話を聞く機会に遭遇できるのが一番ですが、最終面接でもない限りはこれまた難しいのも事実です。
ですので、逆にそういう場になればシビアな目で見極める必要があります。
やはり社長によって会社の社風は大きく変わりますので。
ということで今回はワンマン社長かどうかを見極めるため、ワンマン社長の特徴についてお話していきましょう。
自分が正義、他人の意見を聞かない
「他人の意見を聞かず、イエスマンばかり周りに置いている」というのは、ワンマン社長の大きな特徴のひとつです。
自分の力で会社を大きくしてきたという自負があればあるほど、他人の意見を聞こうとしませんし、自分のやっていることは正しいと信じています。
もちろん、それは一面的には正しいのですが、時代の変化で人の価値観が変わったり、社会が要求しているものも変わることは大いにありえます。
トレンドが変わったり、人の心が変われば、今まで通じていた方法も通じなくなってしまいますが、そういった時に反論する人や意見をする人が周りにいないと、その変化を感じることができません。
しかし、長い年月でそういう人を排除してしまっていると、新しいことに対応できずに淘汰されていく可能性が高まります。
言うことがコロコロ変わり、ルールを破る
「言っていることがコロコロ変わる」というのも要注意です。
これは僕も経験したことがある特徴ですが、新しい思いつきで決め事やルールを作っても、1ヶ月も経たない間に言った張本人がそれを守らないということが起きると、実行している社員はたまったものではないですし、当然ですが士気やモチベーションが低下します。
それなのに何かあれば社員が責められるということになると、それに嫌気がさして辞めていくという人も増えるため、ドンドンと悪循環になっていきます。
気まぐれで人の評価や地位が一転する
「評価基準が定まっておらず、社長の一言や気まぐれで立場が決まる」というのも危険な兆候のひとつです。
昇進や降格に明確な基準がなく、社長の一言や好みで決まるとなれば、結果的に社長をヨイショしたり、機嫌を損ねないために耳障りの良いことしか言わない人しか残らなくなります。
女性の場合だと色恋営業や枕営業も行われる可能性すらあります。
また、明確な評価基準がないからこそ「お前は明日から降格だ」「お前の変わりはいくらでもいるんだ」とパワハラまがいな発言が出てくることもあります。
本来ならそういった理不尽な降格は専門家に相談することで取り消すことも可能だったりしますが、こういったワンマン社長の場合だとそういった専門家の意見や法律であっても「クソ食らえ」と思っているので、場合によっては話が噛み合わず、まともなやり取りができないケースもあります。
休まないことが当たり前と考えている
「休むのは悪、休まないことが当たり前」と思っているワンマン社長も要注意です。
社長は自分の会社を大きくするために寝る間も惜しんで頑張ってきました、それはそれでとてもすごいことだと思います。
しかし、社長と社員では立場も違えば、考え方も違います。そして、どちらが良いとか悪いとかではありません。
ですが、社長は自分が寝る間も惜しんで働いてきたこともあり、社員は会社のために身を粉にして働くべきだと考えている人もいます。
だからこそ、サービス残業も休日出勤も当たり前で、何連勤しても仕事のためなら仕方ないと考えています。
僕がバイトしていた時に17連勤とかやったことありますが、その時の店長は21連勤でした。つまり、月の休みが1回しかなかったのです。
それについて社長に相談したら、「僕だって1日も休まず働いているんだ」と逆に説教されたそうですが、このような考え方が当たり前の人だとどれだけ人員不足になっても求人が出なかったり、月に1度も休みがなく、冠婚葬祭すら行けないという状態になってしまうこともありえます。
自分は悪くない、悪いのは他人
「自分が悪いと思っていない」というのもワンマン社長にありがちなパターンです。
例えば、社員が辞表を出してきたら「今まで育てた恩を忘れやがって」とか「俺を裏切るのか」などと言ってくる場合は、このパターンです。
僕は辞める直前に第三者機関を使って残業代などを請求したことがあるのですが、その時も本当に酷かったです。
まるで自分が被害者のような口ぶりで平気でウソを言い、他の社員などにあることないことを吹き込んでいました。
幸い、僕がこういうことをしていると店長にも伝えており「頑張れ、応援している」と賛同され、それを聞いた別の店長が「実際に行動してくれてありがとう」と感謝の声ももらっていたので、そういった社長の汚い根回しは無効でしたが。
結局、僕がやったことに対しても終始被害者だったこともあり、それを見ていた社員もみんな辞めていったのですが、おそらく今でもなぜそんなことになったのかわかっていないのではないかと思います。
わかったらすぐに会社から逃げ出そう
このようにワンマン社長というのは、言い換えると「視野の狭い人」です。
視野の狭い価値観で人を縛りつけようとしたり、改善をせずに緩やかに事業が衰退していく可能性を持っています。
ですのでワンマン社長だとわかったら、面接時なら辞退する、入社してしまったら早いうちに次の職場を探しましょう。
社長の考えを変えようとして意見をしたり、対立するのは得策ではありません。
そんなことをしても時間の無駄ですし、そんなことにあなたの大切な人生を使うのももったいないです。
最近は「退職代行サービス」もあるので、辞めさせないように妨害工作をしてくる会社だったり、なかなか自分で言い出せないという人の場合は、こういったサービスを使うことをオススメします。
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