「ブラック会社だからもう辞めたい」と思った時、素直に「もう辞めます」と言ってもなかなか受理されず、時にはごまかされたり、圧力をかけられたり、脅迫をされるなんてこともあるみたいです。
まだ、「辞めたいけれど自分ではなかなか言い出しにくい・・」ということもあり、退職代行なんていうサービスも人気になっています。
しかしながら、別に辞めることを言えば会社の了承を取らなくてもいいんですよね。
「1ヶ月前から言ってもらわないと」「引き継ぎをしっかりしてから辞めてくれ」「後任がいないと辞めさせない」なんて言われたりしますが、そんなこと会社が考えることでこちらには関係ありません。
そこはドライになって、淡々とこなすようにしましょう。
法的にきちんとした手順を踏めば、あっさりと辞めれますよ。
ブラック企業を辞めるための手順
やることは至ってシンプルです。
1:2週間後の日付を入れた退職届を内容証明郵便で送る
2:会社の社員証、制服、備品などを返却する
3:2週間後に離職票の依頼を送付
4;離職票を受け取る
たったこれだけです。
ただし、ポイントがいくつかあります
1つ目は、「退職願」ではなく「退職届」であるということ。
労働基準法では2週間前に退職する意思を伝えれば、自由に辞めることができます。
ただし、退職願は「辞めたいと思っているんです・・」ですが、退職届は「辞めますから!」というくらい、相手に伝えるメッセージの強さが違います。
退職届には「辞める強い意思がある」という意味が込められています。
理由は「一身上の都合」で構いません。
あと「離職票が欲しい」と付け加えておきましょう。
2つ目は「内容証明郵便で送る」こと。
これは「いつ、誰が、どういった内容の手紙を出したか」という証明を郵便局が証明してくれる郵送方法です。
内容証明郵便で送ることで「いや、そういったものは届いていませんよ」という逃げ口上を防ぐことができます。
3つ目は「退職届送付後は会社からの電話には出ない」こと。
退職の処理をスムーズにするために電話で確認を取りたいということもありますが、ブラック会社の場合は電話口で説得や脅迫をされる可能性があります。
気が弱い人だとそれに応じて退職を取り消してしまうこともあるので、基本的には出ない方がいいでしょう。
僕は病気になった時は電話をするのが苦痛だったので、手紙でやり取りしました。何かしらの理由で会社とコンタクトを取らないといけない場合は、手紙の方がストレスがないのでオススメです。
4つ目は「離職票が送られてこない場合の対策をする」こと。
会社が離職票を送ってこないと、失業保険などを受け取ることができません。
きちんと送ってきてくれるところはいいですが、何かしらの理由をつけて送ってこないところもあります。
また、こればかりは勤めていた会社が発行しない限りは、代替になるものはないため、失業保険を受け取ろうとすると、どうしても会社に依頼しないといけません。
僕の場合は会社都合で退職したにも関わらず、全然送ってこなくて、最終的に届いたのは辞めてから3ヶ月後になったこともあります。
結局、自己都合退職と同じ待機期間となってしまって、かなりロスしました。
本来は1ヶ月以内に送ってくるものですが、最悪のケースとして離職票が来ないことも想定しておきましょう。
職業安定所に依頼して会社に「早く離職票を送ってくれ」と依頼することはできますが、あくまでも依頼であって強制力はないので、やらないよりはマシという程度です。
何度か職業安定所から「今どうなっているのか?」というのを会社側に聞いてもらっても話が進展しない場合は、「労働基準監督署に相談する」という内容の手紙をこれまた内容証明郵便で送ることで催促するか、もしくはもうそのまま労働基準監督署に相談するなどの実力行使に出た方がいいでしょう。
使い潰され、辞めてからも違法なことをしている会社ですよ?
退職者が希望しているのにも関わらず会社が意図的に発行しない場合は、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金刑になります。
そこをアピールして、強気に出るくらいでちょうどいいバランスだと思いますよ。
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