就職活動の時期になると、なぜか「サークルのリーダー」が増殖し、誰も彼もが「サークルのリーダー(または副リーダー)」になります。
当然ですが、それは企業もお見通しで単にリーダーまたは副リーダーということだけでは、何の評価にも繋がりません。
それはなぜかというと「リーダーの役割を理解し、どのようにリーダーシップを発揮したか」を明確に、面接官に伝わるように話せていないからです。
ですので、今回は「リーダーシップとは何か?」そして「リーダーシップの発揮の仕方」についてお話していきましょう。
リーダーに必要な要素とは?
まず、リーダーの役割ですが、
・意思決定をし、方向性を示す
・メンバーの能力向上
・後任の育成
・ロールモデルとなる
・チームのまとめ役となる
・チームを率いて、結果を出す
こういった要素が必要となってきますし、それを自己アピールの中に盛り込んでおく必要があります。
ここからは具体的に、ひとつずつ説明していきましょう。
・意思決定をし、方向性を示す
リーダーに求められる資質の中でも特に大きいのが、この「意思決定」と「方向性の提示」です。
チームの中での目標を統一し、何が必要で何が不要かを判断し、どういう方向性で進んでいくのか、こういったことを最終的に決断するのがリーダーですし、それをメンバーに伝えるのもリーダーの役割です。
とにかく何をするにしても意思決定する場というのは訪れます、そこでどういった意思決定をするのか、その意思決定に合理性や妥当性があるのか、それをきちんとメンバーに伝え、理解や納得をしてもらい、一緒に進んでいくために何をしたかというのを伝えるようにしましょう。
・メンバーの能力向上
・後任の育成
チーム戦となればリーダーだけが高い力量を持っていたとしても、それだけでは勝てません。時には自分と同等、もしくはそれ以上の力にメンバーを引き上げる必要があります。
中日ドラゴンズの落合博満元監督のように、現状の戦力で目標を達成させる采配をするのもリーダーの役目ではありますが、戦力を底上げさせるために適材適所や育成にも目を向けることが求められます。
・ロールモデルとなる
リーダーは他のメンバーから尊敬され、「あんな風になりたい」と思ってもらえるようなロールモデルになることが求められます。
メンバーの模範となり、リーダーの背中を追いかけるメンバーが増えることで、自然とチームの力が底上げされていきます。
・チームのまとめ役となる
組織であれば必ずどこかで意見が対立したり、意見が分かれることがあります。
だからといって、そのまま放置しておけば空中分解してしまうでしょう。
また、「俺がリーダーなんだから」と自分の意見を押し付けるようなことをしても、表面上はメンバーは従うかもしれませんが、信頼や尊敬の念は失われ、徐々に離れていくでしょう。
ですので、リーダーは対立した意見をまとめ、お互いに納得できるような解を提示する仲介者になる必要があります。
ただ、メンバーの顔色を伺って、迎合する必要はありません。
メンバーの意見に耳を傾け、気持ちを汲み取り、最終的にはリーダーが決める。
そのプロセスの中に「一旦、相手の意見を受け入れる」というのがあれば、相手も真っ向から否定されたとは思いません。
・チームを率いて、結果を出す
例え単なるお遊びサークルであれど、メンバーとともに何かしらの結果を出したことはぜひアピールしたいものです。
リーダーであることが賞賛される理由は様々ですが、最も賞賛される時は「よい結果を出した時」です。
仮にリーダーが素晴らしくても、チームは集団です。またチームの目的というものがあります。
集団でやっている以上、何かしらの目的を目指しますし、その先に良い結果を手に入れることができれば、メンバー全員の士気も高まります。
どういった形でもいいので結果を出す、それがリーダーに課された宿命ではないでしょうか。
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