就職活動の面接、新卒で入った会社の初日、転属になり新しい部署に行った時、転職して新しい会社に入社した時、はたまた合コンや友達の紹介で異性と会う時など、色々な場面で自己紹介が必要になります。
その時、あなたはどんな自己紹介をしていますか?
「○○です、よろしくお願いします」
というシンプルな自己紹介でもいいかもしれませんが、これだと印象に残りませんし、あなたの情報も全くないため、相手からしてもこの後どう接したらいいかわかりません。
かといって、長々と10分も20分も自己紹介を話すのも違いますよね。
そこで今回は効果的な自己紹介の仕方についてお話していきます。
自己紹介を成功させる黄金パターン
これは自己紹介に限らず色々な場面で使えるのですが、
1:現在
2:過去
3:未来
もしくは
1:過去
2:現在
3:未来
のパターンで話すように意識するといいでしょう。
人間はストーリーや物語というものを聞くと、記憶に残りやすいという性質があります。
例えば学校の歴史の勉強をする時に重要な出来事や法令の単語を必死に覚えようとする子は、実はそこまで成績が伸びません。
歴史は暗記系の科目なので多く覚えたものが勝ちますが、その方法ではほとんど覚えられないため、思ったほど点数が稼げないのです。
では、成績の良い子は何をやっているかというと「物語で覚える」という方法を取っています。
例えば第二次世界大戦がなぜ起こったのかについては、ものすごく乱暴に言うと、
1:第一次世界大戦でドイツが未来永劫払い切れない賠償金(借金)を負う
2:国の収入が少ないのにその大半を借金に持っていかれてどうしようもなくなる
3:そんな時にアメリカ発で大恐慌が起こり、さらに貧乏になる
4:イギリスなどが植民地が多いと有利になる政策を作る(※ブロック経済など)
5:第一次世界大戦で負けたドイツは植民地を全部他国に取られているためさらにピンチ
6:「この未来のない国をどうにかしてくれー」と国民が祈った時、強い指導者が現れる
7:強い指導者が「本当のドイツ、俺たちのドイツを取り戻す」と明るい未来を見せる
8:国民はそれを支持し、同じような境遇だったイタリア・日本と同盟を結ぶ
9:そして、世界を相手に戦いを挑む
というような流れです、めちゃくちゃ大雑把に言うと。
世界を相手に戦いを挑んだことを正当化するわけではありませんが、それを行う理由やどういう背景だったのかがわかっていれば、歴史の流れの中で必要なキーワードや対立関係などは自然と頭の中に入ってきます。
これと同じことを自己紹介や普段のトークで使っていきましょう。
失敗や挫折もうまく使えば好ポイントに!
大事なのは漫画やアニメでよくある「挫折からの復活」です。
さきほどの第二次世界大戦前のドイツで言えば、国として瀕死の状態。
そこにさらなる追い打ちで大ピンチ。
「どうなるの?このまま終わっちゃうの?」という場面で、救世主が現れ、強いリーダーシップを発揮し、復活の道を歩みだす。
こう読むと何かストーリーっぽいですよね。
ただし、ひとつ注意があって、ストーリーだからといって長々と話す必要はありません。
ポイントだけをまとめて、それをストーリーとして話していく。
自慢話や武勇伝は不要です。
それは自己紹介した後に個別で話してください。
あくまでも、
1:現在
2:過去
3:未来
もしくは
1:過去
2:現在
3:未来
のパターンに当てはめて、要点だけをコンパクトに話しましょう。
好印象を与える2つのコツ
事前にどういったことを話すかは決めておいた方がいいですし、台本やフォーマットみたいなものを用意しておくと、色々な場面で使えるので便利です。
あと、自己紹介をする時は以下の2点にも注意しましょう。
1:明るく、ハッキリと話す
2:相手の目を見て、笑顔で話す
これは相手に対してポジティブな印象を与えるためのものです。
人の印象は会った時の3~5秒で決まると言われています。
そのため「はじまして、○○です」で大半が決まっているのかもしれません。
「それなら自己紹介なんて意味ないのでは?」と思うかもしれませんが、自己紹介の内容で最初の3~5秒でできた印象をひっくり返したり、修正したり、逆にその印象を強固にします。
最初の3~5秒でついた印象は相手が勝手にあなたに対してつけた印象です。
それを正しい自分の印象に変えるために必要なのが自己紹介と考えるといいでしょう。
そして、正しい印象を与えるための話をきちんと聞いてもらうために上記の2つのポイントが必要になってきます。
これはお前の物語だ
自己紹介する時にうまくいくポイントをいくつか話しましたが、「失敗と成功」「過去と未来」をうまく組み合わせて話していくといいでしょう。
漫画やアニメでもそうですが、主人公が一切の苦労もせずずっとうまくいく物語を見せられたも何の面白みもないですよね。
逆にどれだけ頑張ってもどん底から抜け出せず、絶望したまま終わっていく物語も見ていて辛いです。
ですので、あなたが心に残っている物語や心に響いた物語を思い出して、それに合わせてあなた自身の、あなたの人生の物語を作っていきましょう。
どんな些細なことでも構いません、「失敗と成功」「過去と未来」が描かれていれば、それは人の心に響くストーリーになるはずです。
そうずればかなり印象やインパクトを与える自己紹介になりますよ。
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