30代に向かうにあたって僕らは漠然とした不安に襲われます。
「こんなことをするために今の会社に入ったわけじゃない」
「本当にやりたいことはこんなことだったのかな・・」
「この後20年も30年もこんな生活が続くのか」
「会社を辞めて、本当にやりたい仕事がしたい」
「このままでいいのかな、俺の人生って」
なんてことを考えている人も多いのではないでしょうか。
だからといって、後先考えずに仕事を辞めてしまっても逆に状況が悪くなってしまう可能性も十分にあります。
転職をすることで給与や労働環境が悪くなるケースもありますからね。
しかし、自分に合った環境を求めるということも大切です。
ですので、「あー!もう嫌!こんな仕事辞めてやる!」と感情に任せて行動する前に、一度立ち止まって考え、「今辞めるべきがどうか」を正しく論理的に判断する方法をお教えします。
仕事を辞める時は感情的に決断しない
嫌で嫌で仕方がない環境にいるとどうしても主観的に見て、全てのことがマイナスに見えてきます。
しかし、実際は多くのプラスを手にしています。
ですので、今の会社にいることで手にする「メリット(プラス面)」と「デメリット(マイナス面)」を書き出し、客観的に評価するようにしましょう。
そして、それが「自分の力で解決できるかどうか」「一時的か、永続的か」という評価軸で判断するといいですよ。
例えば「上司のパワハラが酷い、人権侵害だ」と感じていたとしましょう。
この場合、会社の人事部や総務部など別の部署にヘルプを求めることで改善する可能性もありますが、過去数年の状況と会社がどういう対策を取ってきたかなどを調べて、ヘルプを求めることで解決できそうならその方法を取ることを検討します。
しかし、上司が会社のエースで社長ら役員からの信頼も厚い。自分が別部署に行くか上司が昇進で部署から出て行かない限りこのパワハラは会社にいればずっと続くとなれば、自分の力ではどうやっても解決できませんので、辞めるという選択肢も考えられます。
このように「辞めたい」と思う原因は何なのかを分析し、それが「自分の力で解決できるかどうか」「一時的か、永続的か」という評価軸に照らしあわせてひとつずつ考えていくことで、より冷静に、より客観的に考えることができます。
転職していいケース、転職してはいけないケース
転職して良いケースは先ほどの例で言うなら、「問題が永続的かつ自分の力で解決できない」という場合です。
1日15時間の長時間労働や月間の休日が2日などの過酷な労働条件は、その会社にいる限りなくなることはほぼありません。
むしろ、我慢してそこで働いていたとしても経営者側からすれば「その条件でもいいと思って働いている」と受け取られる可能性があります。
ですので、このケースの場合はすぐに転職を考えて行動した方がいいでしょう。
他にも「元々この仕事は好きじゃなかった」というような、自分の本質的な部分に関わる場合も転職した方がいいケースに入ります。
逆に「問題が一時的かつ自分の力で解決できない」という場合は、それ以外の条件や環境に問題がなければ、突然の台風がやってきたと思って、しばらく様子を見る方がいいです。
「やりたいこと」ではなく「やりたくないこと」を考える
「それを続けるか、辞めるか」を考える時、多くの人は「何がやりたいか」で考えてしまいます。
しかし、本当に考えるべきは「何をやりたくないか」です。
これは恋愛や結婚でも同じで、同じ価値観や性格の一致は「好きなものが同じよりも嫌いものが同じ」の方が長く関係が続く傾向があります。
今の仕事が嫌になったのも「やりたいことができない」というよりも「やりたくないことをやっている」という感情が積み重なったからではないでしょうか。
そして、もし転職した先の会社でまた同じように「やりたくないこと」が待ち構えていたとしたら?
せっかく転職したのにまたミスマッチになってしまいますよね。
ですので、まずあなたが探すべきことは「やりたくないこと」です。
これを書き出して、それにあった仕事や条件を考えていくことで、より自分に合った転職を成功させることができるでしょう。
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